脂肪腫

脂肪腫(リポーマ)とは

脂肪腫とは、いわゆる『脂肪の固まり』の良性腫瘍です。皮下に発生する腫瘍の中で最も多くみられます。見た目が似ている粉瘤やガングリオンとは治療法が異なります。

原因

脂肪腫は脂肪が増殖してできた腫瘍ですが原因は、はっきりとわかっていません。外的な刺激を受けやすい場所にできる傾向があります。
また、遺伝が関係していると考えられています。脂肪の固まりではありますが、肥満との関係はないようです。

症状

脂肪が増殖していくとドーム状に盛り上がります。粉瘤と違って触ると柔らかいです。数センチの小さなものから、30センチほどの大きさまでサイズは様々です。背中や肩、首、二の腕、太ももなどの部位によくみられます。

脂肪腫の手術

保険適用で受けられる日帰り手術

脂肪腫は、検査・診断・手術・病理検査まで保険適用で行っております。飯田橋駅前さくら坂クリニックでは、局所麻酔を用いて痛みを抑えた脂肪腫の日帰り手術を行っています。検査の際に悪性と疑われる場合や脂肪腫のサイズが大きすぎて全身麻酔を必要とする場合は、高次医療機関をご案内しております。

脂肪腫の検査・診察

脂肪腫に見た目が似ている皮下腫瘍はたくさんあります。それぞれ治療法も異なるので、診察の際に他の腫瘍との鑑別が重要になります。視診、触診で症状を確かめた上で必要な場合はエコーで診断いたします。脂肪腫と診断された場合は、摘出手術が必要となります。手術の内容や術後の注意事項について詳しくご説明いたします。

当院の手術実績

期間 手術件数
2021年1月1日~10月30日 302件
2020年1月1日~12月31日 554件
2019年1月1日~12月31日 420件

脂肪腫治療の特徴

①丁寧に縫合いたします

真皮縫合は、一般的な縫合と比べて傷跡が目立たずきれいな仕上がりです。
糸が真皮にかかり皮下で糸を結ぶので結び目が表にでません。
縫合の際に用いる糸は、数か月かけてゆっくりと体内に吸収されるので抜糸の必要もありません。

②繊細な操作を可能にする手術道具

良好な視野を確保するために、拡大ルーペやヘッドライトなどの手術道具を用います。
切開や縫合の時は、専用の手術器具で再発のリスクが少なく傷跡が目立たない脂肪腫の手術を行っています。

③麻酔を用いて痛みを抑えた日帰り手術

脂肪腫の手術の時は、麻酔を行うので痛みを抑えて楽に受けられます。麻酔の際の痛みにも配慮し、極細針を使用してゆっくり注射していきます。

④短時間で負担の少ない手術

手術の所要時間は、15~20分程度の短時間で、患者様のお体に負担をかけずに行っています。

⑤術後のアフターフォロー

傷跡の盛り上がりや幅が広がるのを防ぐために、抜糸した後もテープによる固定を1~3か月ほど行うことを推奨しています。ケロイドや肥厚性瘢痕の疑いがある方は、術後の経過を定期的にみていきます。

手術の流れ

脂肪腫 手術の流れ

STEP01

手術の前に、脂肪腫の周囲にペンでマーキングを行います。

STEP02

脂肪腫の周りに局所麻酔を注射していきます。

STEP03

脂肪腫の中央部分にメスで腫瘍の3分の2程度の切開を行います。

STEP04

切開した部分から脂肪腫を包んでいる薄い膜の層を用紙剥離を用いて丁寧に摘出します。

STEP05

脂肪腫を取り除いたら、止血処置をして傷を丁寧に縫い合わせていきます。

STEP06

術後の注意点などをご説明した後に、抗生剤と痛み止めを処方したら終了となります。

術後の注意点や合併症について

手術後の注意点

赤み

手術後は、赤みがしばらく残る場合があります。通常1~3か月程度で徐々に周囲の色と同化して目立たなくなっていきます。

傷跡の盛り上がり

傷口を修復しようとする働きによって、盛り上がったり触ると硬くなることがあります。3か月程度で次第に落ち着いて半年~1年ほどで平坦で柔らかくなっていきます。

通院

手術からおよそ1週間後にご来院いただき抜糸を行います。

入浴

シャワーは手術の翌日から可能です。

運動

運動の内容や傷の場所によって異なるので術後ご説明いたします。

飲酒

飲酒は血行が良くなって血腫のリスクが高くなります。そのため、手術当日と翌日は控えてください。

合併症

血腫

縫合部分に血液がしみだすと血だまり(血腫)が起こりやすくなります。血腫が起こりやすい場合は、予防としてドレーンと呼ばれるストロー状のチューブを入れたり縫合の仕方を工夫します。

化膿

ごくまれに化膿することがあります。化膿を防ぐために抗生剤の予防投与をします。

肥厚性瘢痕・ケロイド

傷を修復しようとする反応で、手術した部分が盛り上がったり硬くなることがあります。通常、半年から1年で平たく柔らかい状態に変化していきますが、長引く場合は肥厚性瘢痕やケロイドとなります。 体質や粉瘤が発生する場所(口周り、耳、お腹の正中部、肩、背中の上部など)によって、個人差があります。 手術後にケロイドの兆候が見られる場合は内服薬や外用テープを使いながら慎重に経過を観察していきます。

手術の費用

  大きさ 費用(3割負担)
露出部 2cm未満 8,811円
2cm~4㎝未満 15,444円
4cm以上 17,721円
露出部以外 3cm未満 7,557円
3cm~6㎝未満 13,992円
6cm~12㎝未満 17,061円

露出部は、半袖半ズボンで露出している部分(頭、首、顔、膝や肘から先にかけてなど。)です。
半袖半ズボンで隠れる部分は非露出となります。足の裏は非露出部となります。

※診察料、検査料、お薬、テープ代はこちらの金額に含まれておりません。

TOPへ