太田母斑
太田母斑の場合、メラノサイトが真皮層に存在します。
色
青色〜青緑色、灰青色
時に褐色が混じることもある
形状
片側の顔に多く出現(片側性)
額、まぶた、頬、鼻、耳周囲に広がることが多い
原因
真皮という皮膚の深い部分に色素細胞(メラノサイト)が増殖して蓄積いることが原因
発症時期
生まれつき~思春期に出現することが多い

このような方にオススメです
The Mechanism of Dark Spots
紫外線などの刺激を受けると、肌の中にあるメラノサイト(色素細胞)が反応し、メラニンという色素をつくり出します。これは、外的刺激から肌を守るための防御反応です。本来はターンオーバー(肌の生まれ変わり)によってメラニンは自然に排出されますが、紫外線ダメージの蓄積やホルモンバランスの変化、加齢などによって代謝が乱れると、メラニンが肌内部にとどまり色素沈着を起こします。この沈着が、目に見える「シミ」としてあらわれます。
Types of Dark Spots & Treatments
シミは種類によって治療法が異なります!
専門器具を使い、シミの種類を判断し適切で
効果的な治療が可能となります。
太田母斑
太田母斑の場合、メラノサイトが真皮層に存在します。
色
青色〜青緑色、灰青色
時に褐色が混じることもある
形状
片側の顔に多く出現(片側性)
額、まぶた、頬、鼻、耳周囲に広がることが多い
原因
真皮という皮膚の深い部分に色素細胞(メラノサイト)が増殖して蓄積いることが原因
発症時期
生まれつき~思春期に出現することが多い
扁平母斑
扁平母斑は、皮膚の表皮や真皮のメラニンが増加することで現れる色素斑です。
色
淡褐色〜濃褐色
境界が比較的はっきりしている
形状
平坦でシミのように見える
顔や体のさまざまな部位に出現
単発または多発することもある
原因
表皮基底層を中心にメラニンが増加していることが主な原因。
遺伝的要因や紫外線の影響が関与していると考えられる。
発症時期
出生時から存在することも多い
思春期以降に濃くなることもある
治療法
肝斑
(かんぱん)
女性ホルモンの乱れや摩擦などが原因で左右対称で表れる色素斑です。
色
薄茶色のシミ
形状
ぼんやりとしたものが広がっている
境界線がはっきりせず左右対称である
原因
妊娠や出産、ピル、更年期などの影響で女性ホルモンが乱れた時に起きやすい
発症時期
30代半ば〜50代の女性に発症しやすい
老人性色素斑
(日光性のシミ)
顔や手の甲、全身にできる紫外線や加齢がへ原因で発生するシミです。
色
薄い茶色〜濃い茶色のシミ
形状
円形が多く、しみ部分がはっきりしていて分かりやすい
原因
主に紫外線や加齢によるものとさている。
紫外線が肌に当たると、メラニン色素が生成され、シミができるため
発症時期
幅広い年代の方
ADM
(後天性真皮メラノサイトーシス)
深い真皮(深い層)にできるのが特徴です。
色
濃い茶色〜灰色がかった茶色
形状
斑点状で左右なんとなく対称
原因
主に遺伝的要因や、皮膚の摩擦、紫外線の影響とされている
発症時期
10代から幅広い年齢の方に多い
治療法
雀卵斑
(そばかす)
肌にできた複数の小さめの茶色の斑点です。
色
茶色
形状
粒状
原因
遺伝的なことが最も多く、幼少期から出現することもある
鼻や頬に現れることが多く、肩やデコルテ等の紫外線を浴びやすい部分にもできる
発症時期
幼少期〜幅広い年代
炎症後色素沈着(PIH)
炎症が起こった後に色素沈着した状態です。できたばかりのPIHは経過観察、長年消えていないPIHはレーザー治療も効果的です。
色
茶褐色・紫褐色
炎症の深さや経過期間によって色が変化します。表皮内のメラニン沈着は比較的茶色に見え、真皮まで沈着した場合は灰色や紫がかった色調を呈します。
形状
炎症を起こした部位と同じ形に一致
ニキビ、虫刺され、外傷、やけど、レーザー後など、炎症のあった部分にそのまま残るのが特徴です。
原因
炎症反応によるメラノサイト活性化され、表皮ターンオーバーの乱れによりメラニン排泄が遅れ、沈着が持続。紫外線の刺激があると沈着が悪化・長期化しやすいです。
発症時期
随時
治療法
炎症が落ち着いた直後から予防的に美白ケアを始めると色素沈着を軽減できる。
塗り薬
内服
ビタミン剤
異所性蒙古斑
異所性蒙古斑は、本来おしりや腰に見られる蒙古斑が、体の他の部位に出現する色素斑です。
色
青色〜青緑色
灰青色に見えることもある
形状
平坦でアザのように見える
体幹・四肢・肩・顔などに出現することがある
単発・多発いずれもあり得る
原因
真皮内にメラノサイトが残存し、メラニンが沈着することが主な原因
通常の蒙古斑と同じメカニズムだが、出現部位が異なるのが特徴
発症時期
生時から存在することが多い
成長とともに自然に薄くなる場合もあるが、思春期以降も残存するケースがある
治療法
外傷性色素沈着
外傷性色素沈着は、外傷や摩擦・熱傷などによって皮膚が炎症を起こした後に、メラニンが沈着して残る色素斑です。
色
茶色〜濃褐色
灰褐色や黒っぽく見えることもある
形状
外傷や炎症のあった部分と一致した形に出現
平坦でシミのように見える
顔、手、足、体幹など外傷を受けやすい部位に多い
原因
外傷ややけど・ニキビ・虫刺され・摩擦などによる炎症でメラノサイトが刺激され、メラニンが過剰に産生
表皮〜真皮に沈着したメラニンが排出されず残存することで生じる
発症時期
外傷や炎症が落ち着いた後に徐々に発生
数週間〜数か月で自然に薄くなる場合もあるが、長期に残存することもある
Q-switched laser
Qスイッチレーザーとは?
シミ・そばかすなどの色素沈着を高速かつ効果的に除去する医療用レーザーです。
メラニン色素にのみ反応し、細胞を破壊・排出することで肌の透明感を取り戻します。紫外線や加齢による色素トラブルにも高い効果が期待できます。
症例紹介
1回の照射
6回の照射
5回の照射
1回の照射
4回の照射
3回の照射
1回の照射
Hydroquinone
ハイドロキノンとは?
イチゴやブルーベリー、コーヒーなどにも含まれる物質で、皮膚を紫外線などによる損傷からまもる作用を持っています。
米国では医薬品としてその美白効果が認められ、古くから一般的な美白剤として使用されてきました。日本においても、しみに対する多くの論文が報告されています。
ハイドロキノンの働き
しみのもとになるメラニンはメラノサイトという細胞でつくられています。
紫外線などの刺激を受けるとメラニンは過剰につくられます。
ハイドロキノンを使用する際には
必ず医師の指示に従ってください
ハイドロキノンを使用する際の注意点
赤みが出たり、刺激を感じた場合にはすぐに使用を中止し、医師にご相談ください。
ハイドロキノン使用中に紫外線を浴びると、しみが濃くなる場合があります。日中外出される際には必ず日焼け止めを使用してください。また、特に強い紫外線を浴びる可能性のある場合は、日中の使用は避けてください。
ハイドロキノンは酸化しやすく、時間が経つと黄〜茶色に変色します。変色した場合には使用をおやめください。
Tretinoin
トレチノインとは?
トレチノイン(別名称:オールトランスレチノイン酸)とは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50〜100倍であり、我々の体に必要な成分です。
トレチノインは、細胞の形態制御や分化増殖作用を示すことから¹
²)、シミをはじめ種々の色素沈着症、ニキビ、小ジワ、ピーリングの前療法やケロイドなどに適応があり、多くの臨床報告がされています。
トレチノインの皮膚への作用
トレチノイン(レチノイン酸)の皮膚に対する作用には以下のようなものがあります。
トレチノインを使用する際には
必ず医師の指示に従ってください
トレチノインを使用する際の注意点
赤みが出たり、皮がむけたり、刺激を感じた場合には、担当医にご相談下さい。
トレチノインは、日中ご使用いただくと、紫外線により刺激を感じることがあります。 日中の使用は避け、夜間にご使用下さい。
トレチノインは妊娠中の方、妊娠の予定がある方にはお使いいただけません。
以下に該当する方は、施術が受けられません。
予めご了承ください。
日焼け直後や直近に日焼け予定がある場合
炎症や色素沈着のリスクが高まるためNG。妊娠・授乳中
安全性が確立していないため多くのクリニックで施術を控えます。光過敏症、光アレルギーのある方
赤みやむくみが起こる可能性があるため。皮膚に炎症・感染がある場合
湿疹がある部位への照射は不可。ケロイド体質の方
瘢痕が悪化するリスクがあるため医師の判断が必要。